個人事業のはじめ方
起業するには、会社を設立するという方法だけではなく、「個人事業主」という選択肢もあります。
個人事業主は、会社設立と比較して、定款の作成や登記申請等にかかる開業費用を抑えられるほか、経営、経理、税務等に係る事務的な負担を軽減することができます。
一方で、個人事業主は法人の場合と比較し、対外的な信用力が低いため、融資の審査や、人材採用などの面で不利になることもあります。
事業を幅広く展開したい場合や、利益を増やしていく場合には、会社を設立した方が有利です。
個人の技術や資格を生かした仕事や、在宅でできる仕事などは、個人事業主に向いているといえます。
事業をはじめる動機や目的などを見極め、どのような形で起業をするかを検討しましょう。
個人事業の開業手続き
- 1.「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出
-
開業後1か月以内に、納税地の税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。
納税地は原則として住所地となりますが、特例の届出を行えば、事務所等の所在地にすることも可能です。
また、所得税の青色申告をしたい場合には、青色申告承認申請書も税務署に提出しましょう。 - 2.「屋号」を決める
-
屋号とは、お店や事業所の呼び名のことです。屋号は必ずつけなければいけないものではありませんが、「個人事業の開業・廃業等届出書」に、屋号を記載する欄があります。
屋号をつける場合は、事業内容が伝わりやすい名前や、覚えてもらいやすい名前にすると良いでしょう。 - 3.事業開廃業・変更届出書の提出
-
課税事務を適正に行うため、香川県県税事務所にも届出をお願いしています。
また、市町によっては、開廃業の届出を必要としているところもありますので、住所地の市町にご確認ください。
従業員を雇用するとき
- 社会保険の手続き
-
- 従業員を雇用する場合は、労働基準監督署で労災保険の加入手続きを、公共職業安定所(ハローワーク)で雇用保険の加入手続きを行う必要があります。(参考:厚生労働省ホームページ↗)
- また、一部の業種の場合を除き、常時5人以上の従業員が働く場合は、厚生年金保険および健康保険に加入する必要があります。(参考:日本年金機構ホームページ↗)
- 税務署の手続き
-
- 従業員を雇用する日から1か月以内に、税務署に「給与支払い事務所等の開設届出書」の提出が必要です。
- 税務署に、「源泉所得税の納期の特例に関する申請書」による申請を行うことで、従業員の給与から天引きする毎月の源泉所得税の納付が年2回にまとめて納付できるようになります。
- また、青色申告者であれば、税務署に「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出すれば、生計を一にする15歳以上の親族に支払う給与を必要経費に含めることができます。
支援策
相談体制
- 香川県よろず支援拠点
- 公益財団法人かがわ産業支援財団 よろず支援拠点は、国(経済産業省)が全国に設置した中小企業・小規模事業者のための無料経営相談所です。様々な分野の専門家が、経営課題に応じて、何度でも無料で相談対応します。(香川県では、公益財団法人かがわ産業支援財団が、…
- 対象者: #起業前・プレシード期#シード期#アーリー期#ミドル期#レイター期
- 支援類型: #相談体制
拠点確保
- Setouchi-i-Base
- Setouchi-i-Base Setouchi-i-Baseでは、フリーランスや個人事業主の方の活動を応援しています。活動の場や交流イベントに加え、コーディネーターによる相談対応やスキル講座などを提供しています。
- 対象者: #起業前・プレシード期#シード期#アーリー期#ミドル期#レイター期
- 支援類型: #拠点確保